マッシュアップ音楽作成のための選曲支援の一検討
日本大学文理学部情報システム解析学科北原研究室所属
小林 彩夏
中根 晴香
林 義久
近年,インターネットの動画投稿サイト等でマッシュアップ楽曲が流行しつつある.
マッシュアップ楽曲とは,ある楽曲の伴奏トラックと別の楽曲のヴォーカルトラックを組み合わせて,
1 つの楽曲に編集された音楽のことである.
マッシュアップ楽曲の需要が高まる一方,マッシュアップ楽曲に関する研究は少ない.
Daviesらはクロマベクトルのコサイン類似度に基づき,マッシュアップ楽曲に使用されている楽曲の推薦を行った.
しかし,この妥当性についての検証は行われていない.
本研究では,動画投稿サイトで公開されているマッシュアップ楽曲でよく用いられている楽曲に対して
実際にマッシュアップ楽曲を作成して被験者に完成度を評価してもらい,
クロマベクトルのコサイン類似度に基づいて定義した「マッシュアップ適合度」と比較することで,
マッシュアップ適合度の妥当性を確かめた.
しかし,マッシュアップ楽曲の完成度とマッシュアップ適合度に関連性は見られなかった.
この結果より,良いマッシュアップとなるような他の条件を考え,
マッシュアップ楽曲に使われている原曲同士の印象の変化が重要であると推測し,
マッシュアップ楽曲の完成度が原曲同士の印象の変化に関連しているか検証した.
その結果,印象の変化が小さい程マッシュアップ楽曲の完成度が高くなることがわかった.
研究資料
卒業論文
2014年2月卒業研究論文 (pdfファイル)
卒業論文スライド
2014年2月卒業研究論文スライド (pdfファイル)
プログラム
研究に使用したプログラムとその使い方をまとめた (zipファイル)