近年,コンピュータの発達により,創作活動がコンピュータ上で行われる機会 が多くなってきている.それに伴って,コンピュータ自身が作曲活動を行う研究 についても盛んに行われている. また,歌唱曲における作曲活動において,歌詞の内容・意味というのは重要で ある.しかしながら現段階における自動作曲システムにおいては韻律やモーラ数 から音楽を創り上げるといったものや,リズムや小節数を限定することによって 音楽を創り上げる手法などがあげられるが,これらは聴取者が歌詞の内容・意味 から受ける印象と,音楽から受ける印象との差異について取り扱っていない. 本研究では,各種の特徴ベクトルの比較によって分析する.歌詞の印象と音楽 の印象の特徴ベクトルを生成し,印象について印象語を用いたアンケートにより 楽曲の歌詞と音楽それぞれに対して正解ラベルを付与し,印象語ベクトルを生成 する.歌詞の特徴抽出にはBag-of-words,TF-IDF,word2vec を用い,音楽の特徴 抽出にはjSymbolic を使用した.印象語については,Hevner の感情環を参考にし, \厳格な"、\憂鬱な"、\憧れる"、\穏やかな"、\風変わりな"、\陽気な"、\興奮さ せる"、\力強い" を選定した.歌詞の特徴ベクトルをx,楽曲の特徴ベクトルをy, 印象語ベクトルをz とし,2 つの写像f : x → z, g : y → z′ を考える.x とy を 同じ楽曲から抽出した場合,z とz′ が近いほど,歌詞と楽曲との間で印象の違い が小さいといえる.これらのベクトルを関連付けする手法として,ニューラルネッ トワークと重回帰分析を用いた.
2018~
Python3で制作しました。ニューラルネットワークと重回帰分析およびアンケートで取得したデータなどが含まれています。
~2018/12/21
日本音響学会提出用の論文を作成しました。
~2019/02/04
大学提出用の論文を作成しました。
2019/02/15
卒業論文発表を行いました。
2019/02
当サイトを作成しました。
2019/03/07
ASJ日本音響学会の2019春季研究発表会にて発表しました。
Python3で作成した重回帰分析とニューラルネットワークのソースコードや、Rubyによる整形用のコード、アンケート結果やそれらを用いるためのデータ類を収めたCSVファイル等。圧縮前は約4.2GB。ZIPファイル。