MIDIギターとNMFを用いた音響信号処理による
ギター演奏の自動採譜

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概要

自動採譜とは、コンピュータによって楽器演奏を楽譜やMIDIデータなどと言ったフォーマットに変換することを指し、音楽学習や演奏支援などの分野において需要があり、音楽情報処理において重要な課題の一つである。数ある楽器のなかでもギターは、ポピュラー音楽で頻繁に使用され、また演奏人口も多い。そのため、ギター演奏を対象とした自動採譜は、大きな需要があり、重要な課題の1つである。
ギター演奏をリルタイムで自動採譜する機材に、MIDIギターが存在する。MIDIギターは、DAWなどで作曲をするギタリストには有用であるが、弦の振動をピックアップで取得する構造のため、ピッキングの取りこぼしなどが発生し、MIDIキーボードに比べると入力される演奏情報の正確性に難がある。特に、ファンクなどのジャンルのコードカッティングの演奏において、2つの問題が頻繁に発生する。それらの問題は、1つ目は存在しない音の採譜、2つ目は連続する短い音の採譜である。
そこで本研究では、MIDIギターピックアップによる処理とNMFによる音響信号処理を統合することによって、2つの問題点を解決し、採譜の高精度化を目指す。

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