研究概要

近年, 若者の活字離れが問題視されている. 活字離れとは, インターネットなど多様なメディアの進出によって書籍や新聞など活字媒体の利用率が低下する現象のことを指しており, 社会問題としても取り上げられる程である. これは, 言語能力の低下や勉学意欲の衰退, 知的水準が落ちていると主張するときにその原因として挙げられることも多い. このように活字媒体の利用率が低下傾向にある一方で,スマートフォンやダブレットといったスマートデバイスの普及率は年々増加傾向にある. 若者はそれらを用いて地図ナビアプリの利用や動画の視聴, ゲームアプリなどを利用している.

本研究では, ゲーム要素を加えた読書アプリを使用することで読書の促進をすることを目的とする. 読書に興味がありながらも取っ付きにくさを感じている, かつゲームをよくする若者に視点を合わせ, 音楽(BGM)が場面毎に変化する機能や横書きの文章を 1 文字ずつ順番に出力する機能を用いる. これらの機能を用いることで若者たちの感じている読書への取っ付きにくさを軽減させる.

参考資料