ユーザーの習熟度に合わせた初心者向けダンス学習支援システム

Dance Training Support System for Beginners that Adapts to User’s Dance Skill
西脇絵里子  小野澤理紗  (日本大学 文理学部 情報システム解析学科 所属)


概要

近年、中学校でダンスの授業が必修化されたことにより、ダンスは我々にとってより身近なものとなった。しかし、初心者がダンスの知識や技術を自力で身につけて踊るのは困難であり、授業で恥をかかない程度に踊れるようになりたい、という低いモチベーションでは独学でダンスの基礎を学ぶのは難しいと考えられる。

そのようなダンスを習得する上での問題に対する解決策の1つとして、本研究では、Kinectを用いて初心者のダンス学習を支援するシステムを提案する。特に、元々モチベーションの低いユーザーが、いかにモチベーションを維持して基礎的な動作の練習を継続できるかという課題の解決策として、ユーザーの習熟度に合わせた練習の提示が有効だと考え、実際の体育教育の現場で用いられている方法を参考に実装を行った。

ユーザーは、見本動画や画面上のユーザー自体に重なる見本の棒人間の動きを真似て踊り、その動きに対し、音声と画面表示で指摘やアドバイスが行われる。また、ユーザーの実力を判定し、習熟度に合わせて練習内容の難易度が変化することで、厳しすぎない目標に向かって練習できるようにした。

システム画面

▼ 動作説明画面のスクリーンショット
画像:動作説明画面

▼ 練習画面のスクリーンショット
画像:練習画面

成果物


素材: shape