かわいらしい音声への加工のための韻律分析



本研究では、ニュートラルな音声をかわいらしく発声したかのような音声に変換するシステムの実現をゴールとし、 そのための第一段階として、F0変化パターンの変換だけでどの程度実現できるかを試行した。
本研究では、音声と文節毎のアライメント情報を入力して、入力音声のF0変化パターンを変換するシステムを開発している。
韻律に関するほとんどの既存研究ではF0生成過程モデルを使用している。しかし、音声情報からパラメータを推定することは逆問題 として挙げられている。また、「かわいらしい」という言葉の定義が存在しないため、「かわいらしい音声」の生成は困難である。
ほとんどの既存研究では、コードシンボルをモデルに導入しているが、
そこで、本論文では女性が「かわいらしさ」を意識した音声とその人物の地声の文節毎のF0変化パターンを3次曲線に近似して比較することで、 そのF0変化パターンのどこに差が出るかを調べた。
その結果、平均値だけでなく、極大値にも有意な差が出るということがわかった。

卒業論文
→2016年2月卒業論文のpdfファイル

卒業論文スライド
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プログラム
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