現在,音声対話による音声検索や音声案内はニーズを増してきている.
しかし,雑音によって,使用者とシステムが対話をスムーズに行えないことが多くある.
例えば,周囲の雑音が大きく,使用者の発話内容をシステムが認識できなかったり,システムの発話が使用者に伝わらない場面が挙げられる.
円滑な音声対話を行うためには雑音環境に影響されずに音声認識を行い,より聞き取りやすい音声で発話を行わなければならない.
雑音に頑腱性を持たせる音声認識の研究は盛んに行われているが,システムが生成した音声の聞き取りやすさを考慮した研究は少ない.
本研究では音声の発話音量を周囲の雑音量に合わせて自動調整したり雑音が静かになるまで発話を延期することで音声案内を聞き取りやすくするシステムを提案し構築する.
提案手法によって本当に聞き取りやすさを改善出来たのかを確認するため,本研究では被験者実験を実施し,以下の結果を得た.