本ページでは、我々が作成した鼻歌作曲支援システムに関する研究成果について解説します。 詳しくは参考資料をご覧ください。
ユーザの鼻歌とタッピングを記録し、音楽的に不適切かどうかを判断し、不適切なら妥当なメロディに修正するという音楽知識・楽器経験のない方でも作曲ができる新たな作曲支援システムを開発しました。これまでに様々な鼻歌作曲支援システムがありましたが、鼻歌を修正する機能を持ったものは少なく、ユーザが求めている音高が出力されなかったり、違った音の長さやリズムで出力されてしまうことが多くありました。 本システムを利用することで、音楽的に不自然な音高で歌を歌ってしまっても、音楽的に自然なメロディに修正されますので、初心者でもお気軽に鼻歌作曲が実感できます。
図1 鼻歌作曲支援システム``ハミコン''の画面
本システムを開発する上で課題となるのは、ユーザの鼻歌どのように求め、修正するかです。初心者のユーザは音高が安定しなく、1音1音の区切りの判断と、修正のルールに着目しました。前者の音高の区切りの判断にはタッピングを用いることにし、後者の修正ルールは、非和声音は残しつつ、妥当ではない音は和声音に直すルールづけを行いました。