Mina Shiraishi,Kozue Ogasawara

研究概要

カラオケの楽しみ方の1つに,主旋律と副旋律を2人で歌ってハーモニーを奏でることがあげられる.しかし,副旋律(いわゆるハモリパート)を習得する際には多くの問題が発生する. 例えば,副旋律を練習するためのお手本を探のに手間がかかってしまうこと,主旋律歌唱者の特性(キー)を考慮せず練習を行った場合,通常原曲の副旋律を練習するだけでは適切なハーモニーを奏でられないこと,ユーザが個人で練習を行った場合,実際にハーモニーを奏でる際につられてしまうことといった問題がある.このことから本研究は,ユーザが副旋律を練習する際に生じる,“副旋律を担当するユーザが副旋律を入手することが困難”,“主旋律歌唱者の特性(キー)を考慮できない”,“主旋律につられてしまう”の3つの問題の解消を狙ったものである.