B
Takato Yamamoto
BGMの再生速度変化を用いた体幹トレーニング支援システム
研究概要
本研究ではトレーニング中音楽を聴く人が多いことに着目し, BGMの再生速度の変化を用いてユーザに姿勢の変化を知らせる. 姿勢は, 頭の位置と腰の位置から推定する. BGMは腰の位置の上下に対し, 腰が高いと判断した場合にはBGMの再生速度を1.5倍速で再生し, 腰が低いと判断した場合にはBGMの再生速度が0.7倍速で再生する. ユーザは, その変化を聴くことにより体幹トレーニングに集中しながら, 自分のトレーニング姿勢の良し悪しを判断することができる. 視覚を頼らない代表的な支援方法の音声による支援に比べて, 目新しさによる楽しさや自身が好きな楽曲を聴きながら体幹トレーニングが行えるため, 継続して楽しむことができることを期待する.
本システムの有用性を示すため, 「BGMの再生速度変化による支援(提案手法)」と「合成音声による支援」, 「再生速度に変化のないBGMが流れている状態で音声による支援」の3つの条件で比較実験を行った. その結果, 被験者9名中8名が「BGMの再生速度変化による支援」が正しい姿勢の維持に最も必要であると答えた.